ナノ理工学専攻は学際領域の専攻です。電気系、化学系、物理系、マテリアル系にまたがる分野融合型の教育・研究の場で、広い分野の基礎から応用までをカバーしています。

 本学電子光システム学科、応用化学科、物理学科、応用物理学科、電気・情報生命工学科、生命医科学科、その他の学科、また他分野、他大学からの進学の道や飛び級制度もあります。

 出身学科や出身分野および入学試験で選択した専門科目は、入学後の研究指導の部門、研究指導内容とは直接関係しません。研究指導はその指導教員との合意の上で自由に選択できます。

 

電子や光など情報の最小担体を処理するデバイスを、単にIT技術にとどまらず、バイオテクノロジーや環境科学などにおいても発展させることを目的とします。電気工学を基礎学問として、ナノスケールでの物理、化学、生命現象を解析し、その工学応用について研究を行います。

精密合成や反応制御といった化学的アプローチを用い、原子分子レベルから構造や機能を制御したナノマテリアルの創製、およびそのための新規反応プロセスの開発、さらに得られたナノマテリアルの機能を活かした種々のデバイスシステム等について研究を行います。

ナノスケールは量子効果が顕著に働く領域であるとともに、人工的な操作が可能な極限領域でもあります。ナノスケールの物質の構造や諸性質・諸現象の解明を量子力学的レベルで行い、さらに構造や現象の人工的な操作に必須の科学

的知見を与えることを目的とします。